なぜ今でもカーペット?フローリング派が知らない“快適さ”と選ばれる6つの理由

インテリア

はじめに

近年は「床=フローリング」というイメージがすっかり定着しています。
実際、掃除がしやすく見た目もすっきりしているため、リフォームの際にカーペットからフローリングへ替える方が多いのも事実です。

しかし一方で、「あえてカーペットに戻したい」というお客様も少なくありません。
マンションによっては防音のためにカーペット敷きが規定されているケースもありますが、それだけが理由ではありません。
実は、カーペットには快適で安心な暮らしを支える魅力
がたくさんあるのです。
特におすすめしたいのが 天然素材のウールカーペット
保温性・クッション性・抗菌性に優れ、ペットや家族みんなにやさしい床材です。

1. 防音・遮音性を重視するご家庭に人気の理由

マンション暮らしで気になるのが「足音」や「生活音」。
カーペットは、フローリングに比べて音の反響を抑え、階下への音の伝わりを大幅に軽減してくれます。
小さなお子様やペットのいるご家庭では、周囲への配慮にもつながり安心。
遮音性能を示す等級(LL値)を満たすタイプを選べば、防音効果も確実です。

ウールは天然繊維の密度が高く、音を吸収して階下への伝達を抑える効果があります。
マンションの防音基準(LL-45等級など)にも対応可能で、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心です。

施工写真①:ウールカーペット敷替えリビング
Before:フローリング → After:厚手ウールカーペット施工
足音や家具移動音が大幅に軽減されました。

2. 冬の冷え対策に優れた断熱性

フローリングだと冬の朝、足元の冷たさに思わず身震いしてしまうことも。
その点、カーペットは繊維の中に空気層をつくるため、断熱効果が高く暖かいのが特徴です。
「冷え性なので冬だけでもカーペットにしたい」というお客様も多くいらっしゃいます。

ウールは天然繊維の空気層により断熱効果が高く、足元を暖かく保つことができます。
冬の朝も素足で歩ける心地よさは、フローリングでは得られません。

床暖房+ウールカーペットを選べば、さらに快適性がアップ。
一年中、踏み心地の良さを楽しめます。

施工写真②:床暖房対応カーペット施工例
落ち着いたベージュトーンでリビングが暖かい印象に。

3. 安全性と歩行のやさしさ

高齢の方や小さなお子さんのいる家庭では、「転倒時のケガ防止」も大切なポイント。
カーペットはそのクッション性で衝撃をやわらげ、安心して歩ける床材です。
フローリングよりも足腰への負担が少なく、長時間立っていても疲れにくいのも魅力。
介護リフォームの現場でも、滑りにくさと安全性から再評価されています。

天然ウールのクッション性は、転倒時の衝撃をやわらげ、足腰への負担も軽減します。
高齢の方や小さなお子様のいる家庭に特におすすめです。

施工写真③:廊下リフォーム例
Before:約30年使い込んだカーペットの敷替え→ After:アンダークッションも交換しウールカーペット施工
厚手ウールカーペットで夜中の歩行も安心。

4. ホテルライクな上質空間を演出

カーペットは「古い」イメージではなく、今では高級ホテルのような上質感を出すための床材として注目されています。
ウールやナイロンなど素材によって風合いが異なり、柄や色も豊富。
インテリアとコーディネートすることで、落ち着きと高級感のある空間をつくることができます。
「一歩入った瞬間に、ふんわりと足が沈む感覚」がホテルのような癒しを演出します。

施工写真④:リビング施工例
ナチュラルウールのベージュで温かみのある上質空間に。

アスワン(株)オーダーカーペットよりhttps://www.aswan.co.jp/content/media/digital_catalog/WalltoWallCARPET2/index.html

5. 実はアレルギー対策にも効果あり

「カーペットはホコリがたまりやすい」と思われがちですが、
実はカーペットの繊維がハウスダストを吸着して舞い上がりを防ぐため、
空気中のホコリ量を減らす効果もあります。

カーペットでハウスダスト対策!(日本カーペット工業組合)

防ダニ・抗菌加工の製品も多く、定期的な掃除機がけをすれば清潔に保てます。
特にリビングや寝室など、長時間過ごす場所に向いています。

施工写真⑤:寝室施工例

防ダニ・抗菌仕様で安心の空間に。

6. ペットと暮らす家庭にも最適

近年、「ペットと快適に暮らせる床材を探している」という相談が増えています。
実は、カーペットはワンちゃんの足腰にもやさしい素材。
滑らず、衝撃を吸収し、足への負担を減らしてくれるため、ペット用床材としても注目されています。

▶ 滑りにくく安心

フローリングだと、犬が走るたびに足を滑らせ、関節や腰を痛めてしまうことがあります。
カーペットならしっかりと爪が引っかかるため、安定して走り回れる安全な床になります。

▶ 汚れに強い&お手入れ簡単

最近のペット対応カーペットは、撥水加工や防汚加工が施されており、
おしっこ汚れや食べこぼしもサッと拭き取るだけでOK。
部分的に取り替えできるタイルカーペットなら、汚れた箇所だけ交換することも可能です。

参考写真⑦:タイルカーペット例
部分張り替え対応タイプ。汚れたときも安心。

(株)川島織物セルコン ユニットラグ

https://www.kawashimaselkon.co.jp/Dbook/unitrug2022/catalog.html

▶ ニオイ・抜け毛対策にも

ペット特有のニオイが気になる方には、消臭機能付きのカーペットがおすすめ。
また、抜け毛も繊維がキャッチするため舞い上がりにくく、
掃除機で簡単に吸い取れます。
「掃除がラクになった」という声も多く聞かれます。

まとめ. “やさしさ”で選ぶならカーペットという選択

防音・断熱・安全・デザイン・空気環境。
カーペットは、見た目以上に暮らしを静かに・暖かく・やさしくする床材です。
「マンション規定だから」ではなく、住まいの快適さを重視して選ぶ価値があります。

当店では、マンションの防音基準を満たした施工から、デザイン性の高いカーペットの張替えまで対応しています。
カーペット工事をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お部屋に合わせた最適な素材・色・施工方法をご提案いたします。



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